こんにちは、だいだい(＠daidai_cash)です。
以前コロナウイルス関連のニュースが連日各報道機関を賑わせていますが、
新たな動きがあったようです。
それが「新型コロナウイルスの感染症法の５類への変更」
現在の２類相当の扱いから５類への指定の変更を行うのはどうかという提言が
分科会等から出てきています
そのニュースを受け
・感染症の分類って一体どうなっているのか？
・指定二類から五類へ変わると何が変わるのか？
・今なぜこのような話が出てきたのか？
一薬剤師としてそのあたりを解説できればと思います
感染症の分類
感染症は大きく分けると５つのレベルに分類されています
これは罹患した際（かかった時）の重篤度や感染症の感染力の強さにより、
１〜５類に感染症を分類し、それに合わせて適切な対応をするために
報告や就業制限などを各感染症のレベルを分けたものです
日本で生活している分には一類はなかなかお目にかかる事はないと思います。
実際にここ数年発生の報告はありません。（厚労省のHPで発生件数については各感染症で載っています）
五類に関しては日常生活でかかる可能性のあるものも多く、割と身近なものも含まれています
ここ何年か20代を中心に梅毒が増えてきたとの報告も、これを元にされています
今回の新型コロナウイルスは指定二類相当という扱いを受けてきました
武漢での感染力や経過を見た上で、一時的に二類に分類したという形です。
今後正式にどの分類に区分けするかは議論されると思いますが、
まずウイルスに対応しなければ、いけない為
一時的に二類に分類して対応してきたというのが現状です
二類から五類へ変わると何が変わるのか
先ほども述べたように、感染症はその感染力の強さや重篤度により
一類から五類までのレベルに分類されています
当然感染力や重篤度も違うため、制限の度合いや報告の期限等も違っています
今回特に取り上げられているのが
今までは二類感染症扱いのため
・原則隔離措置をとる方向で
・検査等も保健所を経由し、委託されている病院で
・治療も感染症指定病院が担う
五類に変わると、かなり制限等が緩くなります。
症状がひどくなければ自宅待機で問題ない
就業制限も特になし（会社側が念のため行うかもしれないが、法律的にはオッケー）
委託医療機関や検査会社でなくても良いので、検査キットがあればどこでも検査可能
今なぜこのような話が出てきたのか？
これには２つの側面があります
①今後さらなる感染拡大の際への医療機関への負担軽減
②新型コロナウイルスの様々なデータが半年以上経ち集まって来た
今後さらなる感染拡大の際への医療機関への負担軽減
新型コロナウイルスは二類相当の扱いを受けている為、様々な追加業務が発生しています
・隔離対応になる為、隔離場所の確保
・自宅待機の患者の動向確認
・治療をする医療機関の確保
現在もコロナウイルスに対応する為、対応医療機関では病床確保のため
通常手術等が後回しになっている現状があります。
また医療機関の貴重なマンパワーを
コロナウイルス対応に割かなければいけないという状態です
元々医療機関のマンパワーは万年不足気味です
二類相当の扱いでコロナウイルスに対応し続ければ
その他の疾患による死亡者や病状の悪化を招く可能性が高いです
その為五類に移行し、他の疾患への対応を行いたいという狙いがあります
新型コロナウイルスの様々なデータが半年以上経ち集まって来た
日本でも2月頃にダイヤモンドプリンス号から話題になり、
はや半年が過ぎようとしています
日本だけでなく海外でも多くの感染者を出しながら、
そのデータの集積がされて来ました。
最初発生した際は未知の部分も多く、最大限の警戒が必要のため二類相当として
対応を取って来ました
しかし感染力や致死率、リスク患者についてのデータも集まって来た中で
二類相当としての扱いをするほどのレベルの感染症か？と事です
志村けんさんや岡江久美子さんが亡くなったりと衝撃的な形で取り上げられていますが、
有名人の方もその他の疾患や肺炎等で亡くなったりする事はあります
またインフルエンザでは毎年多くの方がなくなり、
肺炎自体は日本人の死因の上位に位置しています
コロナウイルスを軽視しているのではなく、
限られた医療資源をどの程度割り振るか考えた際に、
現状ではコロナウイルス対応に割きすぎているのではないかという事です
もちろん経済を回していく面も考慮はされていると思います
まとめ
半年たってコロナウイルスのデータが集まって来た事が
今回の提言の大きな理由の１つだと思います。
「WITHコロナ」と言われていますが、元々人間はウイルスとある程度共存して生きて来ています
実際今年の冬はコロナウイルスの心配から手洗い、うがいが奨励された事で
インフルエンザ罹患患者が減ったというデータが出ています。
基本的な対策をした上で社会生活を営んでいく
過剰に恐れすぎ、感染者への過剰な中傷等を行わない
体調の悪い時は無理せず休む
そんな生活が今後必要ではないでしょうか？
コメント