こんにちは、だいだい(@daidai_cash)です
第一生命が10月29日企業年金の予定利率を2021年10月に、
現行の1.25%から0.25%に引き下げる事を正式発表しました。
あまりそう言われてもピンと来ないけど、何が問題なの?
そこで
・企業年金とは何か?
・通常の年金との違いは?
・確定拠出年金ってあるけど、よくわからない
年金と呼ばれるものに3つについてその違いについて解説
企業年金がある会社に勤めている方もそれがあるからと安心出来ない理由とは?
そんな事知らなかった。老後がまずい
とならないようにして行くべき事とは?
年金の種類
年金は大きく分けると3つになります
①国民年金(1階部分)
②厚生年金(2階部分)
③企業型確定給付年金や確定拠出年金等(3階部分)
図にするとこんな感じ↓
国民年金
すべての国民が入っている基礎年金部分になります。
自営業の人が入っている保険で年金の金額が安い(月に6万後半ほど)とよく言われます。
ただ会社員も国民年金には加入はしています。その上で厚生年金等に加入しているという形です
厚生年金だけ入るという事は出来ません
厚生年金
会社員や公務員など所謂雇われて働いている方が、追加で加入している年金保険という形になります。
こちらも雇われて働いている以上入らないと選択肢を選ぶことが出来ません。
この厚生年金で払われえる金額に関しては国民年金のように一律ではありません
所得に応じて保険料も決まっており、現役時の標準報酬(月の給料)によって
将来もらうことの出来る年金の金額も変動します。
勤めている会社により変動するわけではなく、現役時の年収により変動します
自分の年金受取額の概算を知りたい方は年金機構のHPから算出する事ができます
→年金機構の年金見込額試算
企業型確定給付年金や確定拠出年金等
追加分の3階建部分にあたる部分の年金です。
これがある方ない方と分かれてきます。
確定給付型年金や企業型確定拠出年金等、勤めている会社による異なってきます。
これがやはり大企業ほどこの3階建て部分が大きいです。
現役時は高めの給料を頂きつつ、
年金も悠々自適となる事から多くの方が大企業を目指す理由になってくるところです
やっぱり大企業って魅力的♪
企業年金が安心出来ない理由
生活をより安定させるための3階建て部分の企業年金ですが、
当然会社の状態により支払額が変わってくることがあります
一番有名なのはJALではないでしょうか?
経営破綻に陥った際に企業年金のカットが話題となりました。
・現役世代は5割カット
・O Bに関しては3割カット
慢性的な赤字体質と予定利率が設定当時と支払い時にかなり誤差が発生したため、年金の積み立て部分がかなり不足していました。
政府からの融資の際に年金のカットも主な条件に入っており、
特にOBからの反発が強く、交渉は難航していました(最終的には受け入れざる終えなくなった感じはあります)
世界情勢が目まぐるしく変化している世の中で、トヨタ含め経団連も終身雇用の維持は難しいと発表している中で、各企業を業績を維持していく事すら大変な時代です
今後もどの企業で同様の出来事が起こるかもわかりません
年金を当てにした生活設計に関しては特に注意が必要でしょう
特に大企業に勤めている方で、退職金と企業年金を当てにしている方は要注意!
最近のトレンド
企業年金に依存した生活設計が危ない理由は上記でわかっていただけたかと思います。
このような世間的な流れや企業年金の負担もあり、ここ最近は確定拠出年金を採用する企業も増えています
確定拠出年金とは
今までの企業年金が確定給付型年金と呼ばれるのに対して、
現在増えているのが確定拠出型の年金です
つまり金額が確定しているのが、支払額ではなく、拠出額
会社としては
一定の金額を拠出(支給)するから後は自分で運用してね〜
という形の運用です。
それをどのくらい増やせるのか?もしくは減らしてしまうのかは、運用者の資産運用次第
これだけ聞くと
こっちに全部丸投げかい!ひどい
確かにそういう側面もあるのですが、もちろんメリットもあります
メリット
・年金の持ち運びが可能
・追加分の投資が出来る
デメリット
・投資の結果により受給できる金額が異なる
・確定給付と比べると金額が少なめのところが多い
会社としては確定給付は特に予定利率を考えて積立をして運用をしているのですが、将来にわたりその利率を維持することが出来るかは不透明です。
金額だけ決まっていればキャッシュフローも読みやすいので、企業側にもメリットが多い
そのためこちらに切り替えて導入している企業も多いです
世の中のトレンドがこのように変わってきている以上、一個人が太刀打ちできる問題ではありません。
確定拠出年金のお勧め
入った会社が確定拠出年金で自分で運用してね〜と言われてどうしたら良いか?
その会社がお願いしている金融機関により取扱商品も異なる為、この商品がいいという事は伝えることが出来ません。
しかし基本の考えだけでも伝えたれたらと思います
基本スタンスとしては
全世界型、もしくはアメリカ型の株式投資信託をメインに
日本株や債権、全世界型の債権を補助に
というのが1つの最適解になるかと思います。
定期貯金型と日本の債権のみだと確かに元本割れのリスクはほぼありませんが、
長期にわたって積み立ていくのに、運用利回りが低すぎます。
確定拠出年金は長期運用が基本となる為、株式インデックス型がメインに株式に成長の恩恵を受けつつ、債権を混ぜる事で価格変動のリスクを少なくしていく
アクティブ運用タイプとバランス型はあまりお勧めできません。
・アクティブ型は長期に渡る中で安定した高パフォーマンスを維持するのが難しい
・バランス型は簡便だが、信託報酬が高く、長期で見た時にパフォーマンに影響が出てくる
もちろん、年齢により株式と債権のバランスについて考える事は必要だと思います。
若ければ運用期間が長く取れるので株式の割合を増やした方が高い利回りが期待できる
定年が近く、価格の急激な暴落を避けた方が良いとなれば債権の割合を増やす
毎日や毎月といった頻度では見直しは必要ないと思いますが、大切な資金
バランスファンドで一括ではなく、年に1回か半年に1回は見直して
老後の備えを作っておくのが必要だと思います
アクティブファンドではなく、なぜインデックスタイプを積立したほうが良いのか?
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