こんにちは、だいだい(@daidai_cash)です。
この記事では2020年12月17日時点での情報を元に新型コロナウイルスワクチンのアレルギー症状について、冷静な目で見ていく必要性について解説していきます
現時点(2020年12月17日)で新型コロナウイルスのワクチンの
接種が一部のアメリカやイギリスで始まっています。
イギリスではアストラゼネカの開発したワクチン
アメリカではファイザーとビオンテックが開発したワクチン
明るい前向きな兆しが見える中でロイターがあるニュースを伝えました
記事の概要はこちら↓
・ファイザーとビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンで
接種を受けたアラスカ州の医療従事者1人が深刻なアレルギー症状を発症した
・ワクチン接種数分後にアレルギー反応を示した
・以前報告させれているイギリスの症例と似たような症状
・アレルギー反応治療薬を投与し、現在は症状が無い
・この患者は過去にアレルギー反応を示した事はない
このニュースを見て
安全性が〜
やっぱり副作用があるんだ。怖い
となる気持ちもわからなくはないです。
特に深刻とタイトルについており、副作用が出たというのは気になるところでしょう
がしかしここで一旦冷静に考えて数字やニュースのインパクトに騙されてはいけません
冷静に見るべき必要性を4つあげたいと思います
冷静に見るべき必要性
ニュースのインパクトに連れられて焦ってはいけないと思います
まず現時点では安全性に大きな問題はないと思われます(今後の使用実績次第ではなるが)
①薬には必ず副作用がつきものである
②数字は嘘をつかないが、見せ方は変えられる
③リスクとリターンを考慮する必要がある
薬には必ず副作用がつきものである
これは当たり前ですが、結構感情的に見られる方が多いです
よく言われる クスリ💊は逆から読むとリスク
これは避けられようのない事実です
英語で言うと副作用(side effect)
実際には副作用をうまく利用して
本来の効果とは別の効果を期待して使う事もあります
睡眠改善薬としてドラックストア等で買える「ドリエル」
これは元々睡眠効果が目的で開発されたものですはなく、抗ヒスタミン薬
つまり痒みや鼻水の薬として使用されていましたが、
眠気の副作用の割合が高く睡眠改善薬として一般に販売されています
特にアレルギー反応については個人個人の体質によるところがとても大きく、
ある人では問題なくても、他の人には過剰に反応とかザラです
現状の過剰なアレルギー反応のみでしたらそこまで気にする必要はないかなと
数字は嘘をつかないが、見せ方は変えられる
数字は嘘をつきません。がしかし見え方で他に与える印象はいくらでも変えられます
今回で言うとファイザーのワクチンで1人、アストラゼネカのワクチンで2人アレルギー反応が出たのは数字としては事実です
しかしここで重要なのはそれをどう見せるか?
①10人に投与し、1人にアレルギー反応なら10%
②1000人に投与し、1人にアレルギー反応なら0.1%
どちらも1人にアレルギー反応という数字は変わっていません
しかし受け取る印象は違ってきます
①の薬の方が副作用が高頻度で発生しそうなのは誰でもわかる
現時点でファイザーがどれくらいの投与人数なのかは発表されていないので
わかりませんが、アストラゼネカは5000人で2人
しかも過去に他のワクチンでアレルギー反応の出た事のある人との事で
アレルギー反応のリスク高めの方
他の周辺状況を加味すれば現状問題ないと見えてくると思います
リスクとリターンを考慮する必要がある
①でも述べたように全ての薬には副作用のリスクがあります。
けれども人はなぜ薬を飲むのか?
それは想定されるリスクよりも得られるリターンの方が大きいからです
例えば痛み止めとして有名なロキソニン
ドラックストアでも売っており、馴染みもあり多くの方が服用された事があると思います
その添付文書はこちら→ロキソニンの添付文書
見てわかる通り副作用の欄に色々と書いてあります。
よく言われる胃痛や胃腸障害に加えて、
TEN(中毒性表皮壊死融解症)やステーブンジョンソン症候群など重篤な副作用もあります
とはいえ結構頭痛や関節痛が痛いときの飲まれる方も多いのではないでしょうか?
こちらは医薬品のものですが、ドラックストア等に売っているものも基本は変わりません
皆がなぜ飲むのか?それはごくごくまれな重篤な副作用が発生するリスクよりも
痛みが取れるリターンの方が大きいからです
交通事故(リスク)を避けれたければ家にいるのが一番です。
しかし用事ややるべき事(リターン)があるから外に出るのではないでしょうか?
現状ではアナフィラキシーと思われる症状以外の重篤な副反応は出ていません。
それならば感染により重症化したり、後遺症に悩ませられるくらいなら
打った方が良いという判断になる方が多いと思います
接種が義務にはなっていないので、どうしてもそれを避けたい方は打たないという選択肢もあるでしょう。
しかし打たない事によるリスクは受け入れなければいけません
イギリスの件で考えれば過去にワクチンによるアレルギー歴があるならば
打たないと選択肢もあったかと思います
ただそれ以上に得られるリターンが大きかったから打ったという事ではないでしょうか?
まとめ
今回特にアメリカの既往歴がなく、アナフィラキシーが出た事は
ある程度想定の範囲内の出来事だったとは思います。
今後も情報は収集されて新たな見解は出るかとは思いますが、
現状は打つ方がリターンの割合が大きく、国としては接種を推奨していくでしょう
ネガティブな情報は人の目に止まりやすく、また記憶に残りやすいです
情報を得た際に背景や数字をきちんと読み解く事で冷静な判断が出来る様に
なると思います
ネガティブな数字や報道に惑わされずに、冷静に受け止めるようにしましょう
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