こんにちは、だいだい(@daidai_cash)です
東日本大震災から10年の月日が経ちました
地震や津波に巻き込まれて亡くなった方のご冥福を改めてお祈り致します
1つの節目となる10年という事で、テレビでもネットでもあの時の映像や防災について様々な情報が提供されています
私は薬剤師ですので、医療関係の立場から改めて災害時におけるお薬手帳の有用性について多くの方に知ってもらえたらと思います
少しでも多くの方がお薬手帳の有用性を理解し、持っていただければ
お薬手帳とは
お薬手帳とはこういうやつです↓
デザイン等は薬局によっても違いますが、使い方は変わりません
基本的な役割は
もらった薬を記録しておくためのものとなります
一番は普段使っているサプリメントやドラックストアで購入した薬もきちんと記録しておくのが望ましいとされています
また表紙の裏に連絡先やアレルギー歴、副作用歴を記録するページがある事が多く
自分の記録として残しておく事とよりベター
災害時における有効性
今回なぜこの時期にあえて手帳について取り上げたか?
元々お薬手帳は東日本大震災の前からありました
実はこのお薬手帳が東日本大震災の時に非常に活躍したからです
災害にあった際にまず自分の命の確保が最優先です
その上で避難所に避難して避難生活を行う形になります
そうすると普段薬を飲んでいる方は薬を飲んでいかなければいけません。
その時に当然医師が処方をするのですが、何の薬をどのくらいの量、どのような形で飲んでいたかは正直全然わかりません
適当に処方するわけにもいかないので、何かしらの情報が必要なのですが、
当然薬が必要な人を全て一から診察してというのは無理です
そこで活躍したのがお薬手帳
今までの経過や飲んでいる薬の量や服用方法が記録されており、
一旦それに合わせて処方し経過を観察していくという事が出来ました
もしその飲んでいる薬がなくても手配できた薬で他に代用できるものがないかも検討する事が出来ます
えっ?別にお薬手帳なんてなくても、自分が飲んでいる薬の名前くらいわかるよ〜
もちろんそういう意見もあるでしょう
しかし名前が似たような薬も多く、規格と言われる量と飲み方まで正確に覚えている方がどのくらいいらっしゃるのか?
実際初めての方に問診票に飲んでいる薬の名前を書いてもらう事がありますが、
結構間違っている事があります
さらに種類が多ければ尚の事
薬を渡して飲んでもらう以上責任が医師にも薬剤師にもあります
正直そこで個人の曖昧な記憶より客観的に分かる記憶の方がありがたいです
実際にお薬手帳を持っていた方は早めに普段飲んでいる薬を手に入れる事が出来たという報告があります
その為実は震災の後の最初に調剤報酬改定で手帳の確認と交付に対して管理料の中に包括され
薬剤師には全ての方に手帳による管理を行うように働きかけるような形になりました
普段持っておくべき理由
普段も持っておいた方がもちろん良いです。
その理由は2つ
①情報のアップデートが重要だから
②医療費が安いなるから
それぞれについて解説していきます
情報のアップデートが重要だから
よく手帳に関して言われるのが
ずっとお薬も変わっていないし、飲んでいる薬は貼ってあるから大丈夫
これは間違いです
もちろん自分で見る分には飲んでいる薬が書いてあるので良いのですが、例えば救急や他の病院に行った際に更新されていないと
前は薬を飲んでいたけど、もう飲んでいないんだな
と勘違いされる事があります
常の情報を最新のものにアップデートしておきましょう。
手帳は無料で交付することになっているのでお金はかかりません
医療費が安くなるから
実は普段いく薬局に手帳を持って持参すると医療費が少し安くなる可能性があります
詳しくはこちらをご覧ください↓
お薬手帳を持参することで3割負担の方で40円ほど安くなる事があります
毎回手帳を持っていくのはめんどくさくないですか?
そういう方にはアプリの電子版お薬手帳もあります
色々なメーカー等が出していますので調べてみるのも一考
処方箋をあらかじめ送っておいたり、薬剤師への質問や薬の飲み忘れ防止機能があったりと各メーカー様々な工夫を凝らしています
スマホは持ち歩く方がほとんどなので忘れる心配もありません
おまけ
震災から10年。災害の直後はインパクトが強烈ですぐに防災セットやヘルメット等が売れます。
しかし人間慣れてしまうもので用意してそのままという方がほとんど。
ぜひこの機会に水や食料品の期限チェックを行いましょう。
もしまだ防災セットを購入していない方や期限が切れてしまった方にはこちらがお勧め↓
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