こんにちは、だいだい(@daidai_cash)です。
いつも株やFXの事を書いていますが、
自分も薬剤師であり、1医療人なので流石にこれはどうかと思える事に遭遇しました。
ツイッターで下記のようなハッシュタグがトレンド入りしていました
#アビガン未承認に抗議します
いやいや、それはないわ。
ここ最近自分の思いや政治的な事柄についてハッシュタグをつけて
拡散する事がトレンドになっているようです(始まりは検察庁法改正に反対な気もする)
今の政府の対応がいいかと言われると批判したくなる面も多々あるとは思いますが、
これに関してはさすがに酷すぎ。
陰謀論では
・レムデシビルはアメリカに圧力かけられて承認したんだ
まず第一の前提条件として
販売元の富士フィルムは正式な承認申請を行っていません。
承認申請が期日までに来なかったら見送るのは当然です。
現在の状態は
・有効性については引き続きデータを集めている
上記の状態のようです。
ここで問題となるのが有効性のデータです。
有効性とは簡単に言えば
薬を飲んだ→その薬のおかげで症状が改善した
これを示すデータの事です。
これがなかなか難しい。
コロナウイルスは軽症の方が多く、現時点でもかなりの方が自力により
回復していっています。
もしアビガンを飲んで回復した方がいても、
飲んだから治ったのか?それとも飲まなくても治ったのか?
この判別をしなければいけません。
つまり飲んだ人達と飲まなかった人達で回復までの時間や治癒率に
統計学的に有意差がないといけません
これには膨大な数のデータが必要となります。
実際今後も調査を続けていくとの事ですので、
データを出す事ができれば無事に承認されるでしょう。
政府は前向きに取り組んでいく気満々ですしね
有効性のない薬なんて体にとっては毒でしかありません
そんなものは飲まないに越した事はないです。
コロナウイルスを心配し、有効な治療薬の出現が待ち望まれいるのは事実ですが、
きちんと科学的根拠に基づいた判断をしていってもらえたらと思います。
ちなみにレムデシビルに関しては緊急措置という事で
アメリカで新型コロナウイルスに対する治療薬という事で
承認を得ているので特例措置という形が出来ます。
なのでもしアビガンがアメリカで承認されていたらレムデシビルと同様に
承認されていたの可能性もあったではないとも思います。
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